今秋はVixen 2.8-15×56でいこう。
はじめに
ビクセンのライフルスコープ第4回目ブログです。
今回のライフルスコープはビクセンの2.5-15×50の後継機、Vixen 2.8-15x56、ライフルスコープ(以下RS)を見て参ります。
こちらのRS、30mmチューブ径、レチクルはBDC10に加え、G4レチクルが用意されています。
装薬銃向けとしてはG4レチクルが使い易く、一方、空気銃(エアライフル)でご使用の場合はBDC10を選択しておくことでレチクルから得られるメリットは多いのではないでしょうか。
それではRS本体を見て参ります。
商品ページはコチラ
→Vixen ビクセン 30mmチューブ ライフルスコープ 2.8-15×56mm SFP IRレチクル:G4/BDC10
ドイツの狩猟市場向け
ドイツ人に人気のレチクル
元々、ビクセンのライフルスコープはドイツの狩猟ニーズに合わせて用意されています。
こちらのVixen 2.8-15×56モデルも同様で、主にライフル銃における使用を念頭に製品デザインされ、本モデルはBDC10レチクルを搭載したモデルもございますが、純粋なロングレンジ向けというよりも、G4(ジャーマン フォー)レチクルを搭載したモデルから派生化されたライフルスコープ、という戦略的なモデル展開をしているようにも見えます。
なぜにG4(ジャーマンフォー)?
ドイツでは、ドリブンハントと呼ばれる(巻狩り)狩猟スタイルから、ハイシート猟(地上3~5mの場所に小さな小屋を用意し、その中から鹿あるいはイノシシを狩る狩猟スタイル)、そしてロングレンジといった風に、ハンティング様式を3つに大分類することができます。
その中でも一番人気(主流)は巻狩り。
この場面で多く用いられるRSのレチクルがG4とDuplex。
ドイツの光学機器メーカーのRSカタログでは、間違いなくこれら2種のレチクルがどの新製品でも網羅されています。
メーカー側が用意する理由はシンプル。
販売数量が見込めます。
分母的に巻狩りに関わるハンターの数が他のカテゴリーのそれよりも圧倒的に多いことが理由です。
しかしながら、ハンターに好まれる本当の理由については、実際のところわかりません(日本同様、ハンティングクラブの先輩からのオススメかもしれません)。
これらレチクルは水平方向と上下方向(G4は下側のみ)の太いポストが特徴です。
イルミ照明が無くても中心に捉えやすいレチクルデザインであることは言うまでもなく、加えてわかり易さ(目盛りが無く煩わしくない)と見やすさは抜群です。
2.8-15×56の特徴
Vixen 2.8-15×56最大の特徴とは?
これまでのビクセンRS、特にロングレンジを意識した製品ラインナップは接眼筒の上にイルミネーション(照明装置)のダイヤルが付いていました。
なんとこのVixen 2.8-15×56、ダイヤルが消えました。
見た目もすっきりしていい感じです。
それでは照明ダイヤルはどこへ移動したのかというと、サイドフォーカス部と統合された新機構としてRSサドル部分の左側です。
この照明装置、これまでの仕様よりも使い勝手が改善されています。
ビクセンRSの場合、電源OFF状態から最大輝度まで上げ、最終的に電源OFFにするには、ダイヤルを回した分だけ回し戻す必要がありました。
このRS、電源OFFスイッチが各輝度の次に置いてあるため、いつも使用する輝度へのアクセスが非常に早くなっています。
レチクルの移動量はミリメートル表示!
こちらのレチクルはVixen 2.8-15×56に搭載されているBDC10写真です。
こちらもかなり見やすいレチクルですが、G4ほど水平方向と下方向のポストは太くハッキリとしたものではありません。
G4とBDC10に共通した点はレチクルの目盛り(移動量)です。
Vixen RSでは、1/4MOA, 1/8MOAといった具合にMOAを基本としていましたが、このVixen 2.8-15×56では、1クリック当たりの移動量が7mm(距離100mにて)に設定されています。
距離50mでは半分の3.5mm(1クリック当たりの移動量)といった具合です。
ドイツ製マウントもご一緒に
やはりタクティカルが好き
ライフルスコープが決まった後は、スコープマウントです。
こちらでご紹介をするマウントは2つの異なるメーカー、共にドイツに本拠地を持つハードコアなメーカーにより製造されています。
一つ目がエラタック。
外見から既にドイツ製です。
北海道といった広いフィールドで長距離射撃に取り組まれている方、10MOA刻み、或いは5MOA刻みのエレベーションダイヤルの使い勝手をぜひお試しください。
ドイツ製の本気で支えたい
そして2つ目のデントラー。
「ライフルスコープを2丁の猟銃で使い回せたらいいのになぁ~」っとボヤ~と思考を巡らせたことがあるハンターの皆さま、解決できますその悩み。
ライフルスコープを自由に着脱したいなら、デントラーマウントをおすすめします。
ベースレールを猟銃へ!そしてスコープ側のモジュールと組み合わせる!
まとめ
ということで、Vixen2.8-15x56のファーストインプレッションBlogでした。
当方も触り始めて日が浅く、これから射撃場でデントラーマウントや、エラタック傾斜マウントと併せて色々試してみたいと考えています。
Vixenライフルスコープ、ドイツ製のエラタック、デントラー等のマウントについての詳しいお問合せはAEGハンターズショップ様へ是非どうぞ。
Vixen 2.8-15x56mm 仕様表
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→Vixen ビクセン 30mmチューブ ライフルスコープ 2.8-15×56mm SFP IRレチクル:G4/BDC10
VEMA:プロフィール
ドイツと狩猟とおいしい話という狩猟用光学機器に関する情報発信Websiteを運営しています
DoRaSight(ドラサイト)、ドイツ製のデントラーマウント、及びエラタックマウントの日本販売総代理店です。
ドイツの狩猟見本市、狩猟事情にまつわるブログも不定期に書いています。よろしくお願い申し上げます。
銃猟歴11年、知識先行型の現役ハンターで、紀州系猪犬でヨメ様(スタッフの一人)と2銃1狗で狩猟中。狩猟、射撃、アウトドア用品の発掘・販売がライフワーク。公務員経験が影響し、狩猟を取り巻く各種法令に関心強め。狩猟誌『けもの道』(三才ブックス)の立上人であり、現在は制作協力という名のもと監修、取材、ライターなど、よろず屋として何でもこなす。射撃場や猟場で見かけたらお気軽にお声がけください。