先日、当店でも取扱いを始めましたEsbit エスビット製品。
エスビットは、1936年にポケットクッカーとドライ燃料を発明したドイツのアウトドア製品のメーカーです。
アウトドアでの実用性と品質に焦点を当て続け、登山やハイキング、キャンプのほか軍隊の装備品にも採用されるほどの信頼性があり、今、日本でも人気沸騰中のアウトドアクッキングウェアです。
エスビットの固形燃料は、カセットボンベなどと比べ、とてもコンパクトです。
写真のものは、スタンダード(https://aeg-hunters.shop/?pid=157216493)で、1つの大きさはわずか1cm×3cm×8mmというサイズ。
重さは4グラムで、燃焼時間は約5分、28kcalという高いエネルギーを得られます。
1cal(=1/1000kcal)は、水1グラムの温度を1℃上げるのに必要なエネルギーですので、この固形燃料スタンダード1タブレットで、なんと300グラムの水を90℃以上も温度上昇させることが出来てしまうのです?!(間違ってたらすいません…。)
【注】単純計算ではこうなると思われますが、実際、鍋とかに入れた水をこのタブレットを燃焼させて温める場合は、水のほかに、周囲の空気、コンロ、鍋などにもエネルギー(熱)を与えることになるので、単純計算どおりに水を沸かすことは、もちろんできません。
エスビットでは固形燃料を使うことを前提に、各種クッキングウェアがラインナップにありまして、中でも人気の1100mlクックセットをご紹介します。
Esbit エスビット 1100mlクックセット
https://aeg-hunters.shop/?pid=157219219
●サイズ:収納時72×187×147cm
●容量:1100ml
●重量:390g
●メッシュバッグ付属
●中国製
●税抜き価格:7400円
アルマイト加工されたアルミ製のクックセットで、1100mlのポット(鍋)に固形燃料用ストーブの五徳がセットになっています。
このセットに固形燃料があれば、調理場所を汚すことなく、風を気にせずに火を使って調理が可能になります。
五徳はポットの中に収納でき、取っ手も折畳み可能で折り畳むと固定されてフタの押さえになり、全体的によりコンパクトに。
付属のメッシュバッグに包んでおけば、ほかの携行品を傷つけることなく持ち運びが出来ます。
また、四角い形状なのでバックパックや道具箱などに収まりが良いのも嬉しいところです。
そして日本人アウトドアマンには嬉し過ぎる、袋麺がスッポリ収まるサイズ感。
本当にドイツのメーカーが作ったのか?と疑ってしまうかも知れませんが、とにかく嬉しいポイントは素直に受け入れましょう。
こうしてポットの中に入れて出かければ、いざ山の中で調理しようとしたときに袋麺が粉々になっているということに気づく惨状は、大幅に回避できるでしょう。
さっそく私(店長:佐茂)も1つ自費で購入し、ラーメンを作ってみました!
水は500mlほどの水道水を使用。
猟師小屋の水道水だったので、水温は5℃前後のかなり冷たい感じ。
メーカー公表値によると、スタンダードの固形燃料2個で、20℃、200mlの水を約4分30秒で沸かすことが出来るとのことなので、今回は湯沸かしに合計4個のスタンダード燃料を使いました。
写真に写っている燃料は割れていますが、実は撮影前に落っことしてしまい破損…。
でも割れても熱量に変化はない(はず)!ということで、そのまま使用しました。
そして点火!
燃料は硬くて粉っぽいローソクのような感じで、素手で持っても手を汚しません。
端からチャッカマンで火を点けると、そこからジワジワと燃え広がっていきます。
いきなり、ボッ!と火が点く感じではないので、安心ですね。
五徳の中央にくぼみがありますので、このエリアをはみ出すほどの個数の燃料を同時投入するのはやめた方が良さそうです。
※火を扱う場合は、屋内なら換気を行うほか、周囲への延焼の予防、万一のための消火用具を準備するなど、十分にご注意ください。
横からのぞくと、なかなかの火力があることが分かります。
五徳はウィンドシールドにもなっていますので、風向きに注意して置けば野外でも風の影響を最小限にして熱量を確保できそうです。
もちろん五徳はかなり熱くなりますので、素手で触れないように注意しましょう。
ちなみにポットには注水量が分かるように目盛りが付いていまして、調理の際に参考に出来ます。
フタをして待つこと、だいたい計算どおりの4分ほど。
けっこうボコボコと沸騰開始。
燃料タブレットが小さい割りに火力は強いと感じました。
そしてチキンラーメン(⊙ө⊙)を投入!
サッポロさん、すいません!┏( ;〃>ω<〃 )┓
もちろん塩らーめんも大好きです。
ただ、すぐ美味しい、すごく美味しいチキンラーメンは、お湯に投入するだけで出汁も出るという、手っ取り早くラーメンを食べたかった横着な自分にピッタリだったのです。
ちなみにポットのフタは、ポットのフチに引っ掛けられるようになっていまして、野外で調理中にフタを汚すことなく、ちょっと外してまた戻す、ということができる便利な機能がついています。
さらにそこから煮込むことわずか1分で、チキンラーメン出来上がり。
すぐ美味しいのは、チキンラーメンの真骨頂です。
寒いときでも暑いときでもラーメンは美味しいですが、山を歩き回って汗で冷えた体にスープとともに流し込むとまた格別です。
スープをポットから直接すするときは、火傷しないようにご注意を。
完全に燃料が燃え切ったあとに五徳の中を確認すると、わずかな灰や燃えカスが残っただけで、特に廃棄に困るような残留物はありませんでした。
ゴミになるものが出ないのも野外で使うのにとても助かります。
その他、燃料を燃やしている間に気づいた点としては、ニオイと煙がほとんど出ないことでした。
燃やしても料理の美味しいニオイを邪魔することがないので、これも野外クッキングにおススメできるポイントでしょう。
今回はラーメンを作りました(というかお湯を沸かしただけ?)が、もちろんこのポットでご飯を炊いたり、炒め物を作ったりも出来ます。
狩猟や登山中に温かい食事を作りたいという方には、ぜひおすすめのクッキングセットです。
当店取扱いのエスビットではこのほか、丸型ポットのクックセットや、簡単な組み立て式のコンロなどもラインナップ。
こちらもぜひご覧ください。
【当店取扱いエスビット製品一覧】