1 狩猟の大敵 汗冷え

狩猟時に服装で悩むことは多いと思いますが、最も悩むものがアンダーウェア。

山林を歩くと冬場といえどすぐに体は熱くなり、大量の発汗が始まります。

巻狩りでタツマまで歩くとき、勢子で尾根まで一気に上がるとき、単独猟で歩き続けるとき、犬が絡んだ現場に急ぐとき、などなど。

 

しかし、大汗をかいた直後に立ち止まったり、そのままタツマについてしまうと一気に襲ってくるのが 汗冷え です。

 

汗が着衣にしみ込んだ状態で急激に外気などで冷やされることで体温が奪われてしまい、冬季の狩猟時では低体温症を引き起こすことにもなりかねません。

かといって狩猟中に着替えることは容易ではありませんし、ましてやグループ猟などではそんな暇がないことがほとんどでしょう。

 

汗飛びがいいもの、そして保温性のあるもの。

冬季の狩猟ではこういった機能のあるアンダーウェアを探し求めている方が多いと思います。

 

2 汗冷え対策の救世主 ジオライン

(1)ジオラインとは

そこでご紹介したいのが、登山などアウトドアスポーツウェアのmont-bell モンベルさんから販売されている高機能アンダーウェア ジオライン です。

 

 

ジオラインは、モンベルさんが誇る驚くべき速乾性、保温力、快適性を備えたアンダーウェアで、登山などのクライミングスポーツ向けのものですが、もちろんゴー&ストップを繰り返す狩猟にも大変おすすめなのです。

 

かく言う私(店長)も、冬季の出猟時は必ずジオラインを着用しております。

基本的に猪犬を連れた単独猟ですが、犬を連れてひたすら山を歩きます。

険しい崖のようなところもあれば、緩やかな斜面もあり、極めて短時間で大汗をかき、またしばらく汗が引く、ということを繰り返すのですが、このとき最も大切なことが「汗冷え」対策なのです。

 

狩猟を始めたころは、冬山なのでとにかく寒さ対策が大事だろうと保温性のみを重視したアンダーウェアを着ていましたが、すぐに大事なことは「汗冷え」対策だと気づきました。

巻狩りでタツマまで歩くのに大汗をかいたあと、すぐにその場で1~2時間も待ってる間にカラダが芯まで冷える。

単独猟で山に入ったとき、離れた犬が戻ってくるのを待ってる間にカラダが芯まで冷える。

とにかくカラダを冷やしまくった挙句、「これではいつか死ぬ」と思ったわけで、ジオラインに辿り着いたのです。

 

(2)ジオラインの特徴

<ジオラインの製品コンセプト>

 

このようにジオラインをインナーに使用していれば、その上に着るシャツは基本的に通気性の良いものを着ていれば非常に快適に行動できます。

念のため、防風、防寒のためにウィンドブレーカーなどを持ち歩けば、寒さ対策は万全と言えるでしょう。

もちろんシャツの厚みを変えることで厳冬期に備えるとか、ジオライン自体の厚みを変えることも選択肢としてはあります。

 

 

ジオラインには、薄手、中厚手、厚手の3種類の厚みがあり、当店では各種取り扱っています。

ちなみに、当店取扱いのモンベル製品は、すべてメーカー直接仕入れの正規流通品 ですので、ご安心ください。

 

(3)選び方

厚みに関しては3種類あり、狩猟を前提とした着用時期などの目安としては次のとおりです。

汗飛びが良いとはいえ、高い保温性もありますので、周囲の気温や時期に合わせて厚みを選ぶ必要があります。

■薄手 L.W.(ライトウェイト):猟期初めごろの10~11月、12月初めごろ、猟期終盤の3月ごろ

■中厚手 M.W.(ミドルウェイト):猟期中盤、厳冬期の12~2月ごろ

■厚手 EXP.(エクスペディション):厳冬期の雪山、高山地帯など極低温環境

 

形状は、一般的な丸首のラウンドネックシャツ、首元が少し高くジッパー開閉ができるハイネックシャツ、の2種類あります。

ハイネックシャツはジッパー開閉で通気性を調節できるので、勢子の方など激しく動き回る方におススメです。

 

一方で襟があることに違和感がある方は、丸首タイプのラウンドネックシャツの方が、着心地は良いと思います。

 

モンベル製品の一覧ページはこちらからになりますので、ぜひいろいろご覧くださいませ。

https://aeg-hunters.shop/?mode=grp&gid=2048027&sort=n

 

3 速乾衣料のメンテナンス

ジオラインを含めて、高い速乾性を謳っているインナーシャツやタイツは、近年増えています。

その多くに共通するメンテナンス(洗い方)の注意事項として、柔軟剤を使わない、ということが挙げられます。

 

理由としては、柔軟剤など洗濯後も繊維に付着して残る成分が、生地の速乾性や通気性など本来の性能を妨げる恐れがある、ということが言われています。

 

モンベルのジオラインは高機能であり、その分、お値段も安くはありません。

メンテナンス方法までよくご理解していただいた上で、その機能を十二分に発揮して愛用してくださいませ。

 

 

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